RULES
サーブのルール
ピックルボールのサーブは、下から打ちます。テニスのように頭の上から叩きつけることはできません。そのぶん決まりごとが細かく、初心者がフォルトを取られるのはたいていここです。
打ち方、立つ位置、打つ先。この3つを順に押さえていきます。
サーブは2種類。どちらを選んでもいい
打ち方には2つの選択肢があります。
ボレーサーブ — 手に持ったボールを、地面に落とさずそのまま打つ方法です。昔からある打ち方で、いまも大半の人がこちらを使います。
ドロップサーブ — ボールを一度落とし、バウンドしてから打つ方法です。あとから正式に認められたもので、打ち方の制限がゆるいぶん、初心者には打ちやすい選択肢です。
どちらを選んでも構いません。1球ごとに変えても問題ありません。
ボレーサーブの3つの条件
落とさずに打つ場合は、次の3つを満たす必要があります。
- ボールに当てる位置が、腰より下であること
- 打つ瞬間、パドルの先端が手首より下にあること
- 腕が下から上へ、弧を描いて動いていること
2026年版のルールブックで、この3つに「明らかに(clearly)」という語が加わりました。ルールそのものは変わっていませんが、判定の基準がはっきりしました。明らかに満たしていると見えなければ、フォルトを取られます。
グレーな打ち方をするより、余裕を持って低い位置から振り上げるほうが安全です。
ドロップサーブは、落とし方だけが決まっている
ドロップサーブには、上の3条件は適用されません。腰の高さも、パドルの向きも、腕の振り方も問われません。
決まっているのは、ボールの落とし方だけです。
- 片手で離すか、パドルの面から落とすこと
- 自然に落とすこと。投げ下ろしたり、押し出したり、回転をかけたりしてはいけない
落としたボールは、コートのどこにバウンドしても構いません。ベースラインの内側でも大丈夫です。1回で打たなくても、複数回バウンドさせてから打って問題ありません。
打ち方が自由なぶん、サーブが安定しない時期はこちらのほうが確実です。
どこに立って、どこへ打つか
立つ位置には、2つの条件があります。
- 少なくとも片方の足が、ベースラインの後ろの地面についていること
- どちらの足も、ベースラインの上や、コートの内側に触れていないこと
さらに、センターラインとサイドラインの延長線の内側から打ちます。この範囲を外れると、フットフォルトです。
打つ先は、対角のサービスコートです。自分が右のコートから打つなら、相手の右のコート(自分から見て斜め向かい)へ。
ここで一番多いのが、ノンボレーゾーンに落としてしまうミスです。ネットの手前7フィート(2.13m)はサーブの有効エリアではありません。ラインに触れただけでもフォルトになります。ネットを越えることより、ゾーンを越えることを意識してください。
サーブは1回だけ
セカンドサーブはありません。失敗したら、その時点でフォルトです。
ネットに触れた場合も同じです。触れたあと対角のサービスコートに入れば、そのまま試合が続きます。やり直しにはなりません。以前は「レット」としてやり直していましたが、いまは廃止されています。
触れたあとネットに引っかかったり、ゾーンや外に落ちたりすれば、普通にフォルトです。
回転はかけてもいい。手で操作するのはNG
2026年版で、この点がはっきりしました。
パドルが当たった瞬間にかかる回転は、問題ありません。これは普通のスイングの結果なので、当然です。
禁止されているのは、打つ前に手でボールを操作することです。指で弾いて回転をかけてから打つ、といった方法は認められません。ボールは自然に手を離れなければいけません。
打つ前に、スコアを声に出す
サーブを打つ前に、スコア全体をコールします。ダブルスなら数字3つ、シングルスなら2つです。詳しくは得点とスコアコールのページへ。
審判のつく試合では、コールしてから10秒以内に打つ決まりがあります。ふだんの練習や交流試合ではそこまで厳密ではありませんが、相手を待たせないのは同じです。
サーブでフォルトになる場面
- 対角のサービスコートに入らなかった
- ノンボレーゾーン、またはそのラインに触れた
- ボレーサーブの3条件を、明らかには満たしていなかった
- ベースラインの上や内側に足が触れていた
- センターラインやサイドラインの延長線を、はみ出して立っていた
- ボールを投げ上げたり、回転をかけたりしてから打った
- スコアをコールする前に打った
このページのルールの根拠
USA Pickleball 公式ルールブック(2026年版)第4章に基づいています。日本国内の協会・連盟が公開しているルールも、このルールブックに準拠しています。
ルールブックは毎年1月に改定されます。このページは改定のたびに見直しています。
その他のルール
このページ以外のルールは、こちらにまとめています。
最終更新日:2026年08月24日
準拠:2026年版 USA Pickleball 公式ルールブック