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パドルの選び方

パドルは、ピックルボールで唯一「選ぶのが難しい」道具です。ボールとシューズは会場に合わせれば決まりますが、パドルには正解がありません。

公式に決まっているのは寸法だけで、重さも厚みも自由です。つまり、判断の基準さえ知っていれば、あとは好みで選べます。

ピックルボールのパドルの各部の名称 パドルを正面から見た図。打球面をフェース、その中の構造をコア、フチの保護をエッジガード、握る部分をグリップ、その先端をバットキャップと呼ぶ。公式に決まっているのは、長さが17インチ(43.18センチ)以内、長さと幅の合計が24インチ(60.96センチ)以内であること、および表面の粗さの上限。重さと厚みに制限はない。 長さ エッジガード フチを守る グリップ 太さと長さを選ぶ バットキャップ フェース ボールが当たる面 コア 中の構造(ハニカム) 公式に決まっていること ・長さは 17インチ(43.18cm)以内 ・長さ+幅は 24インチ(60.96cm)以内 エッジガードとバットキャップを含む ・表面の粗さに上限がある 重さと厚みに制限はない どちらもルールではなく、好みの問題 ※ 形はメーカーによって異なる。標準型のほか、縦に長い細長型もある。 ※ 大会に出る場合は、USA Pickleball の公認パドルが必要になる。練習では求められない。

重さ

打ちやすさに一番効くのが重さです。市販品の大半は、約207〜238g(7.3〜8.4オンス)の範囲に収まっています。

区分重さの目安特徴
軽い約207〜220gネット際で手が速く動く。ただし自分の力が要る。芯を外すと弱い
中間約221〜227g力とコントロールのバランスが取れる。最初の1本はここから
重い約232g以上少ない力でボールが飛ぶ。芯を外してもブレにくい。腕は疲れる

数十グラムの差でも、振ったときの感覚は変わります。迷ったら中間の重さから始めてください。軽すぎても重すぎても、合わなかったときに理由が分かりにくくなります。

厚み

パドルの厚みは、13mmから16mmあたりが中心です。厚いほどコントロール寄り、薄いほどパワー寄りになります。

厚み特徴
16mmボールが面に乗る時間が長い。スイートスポットが広く、芯を外しても落差が小さい
13〜14mm弾きが強く、ボールが速く飛ぶ。芯を外したときの落差が大きい

ネット際の細かい打ち合いが試合の中心になる競技なので、最初は16mmのほうが扱いやすいはずです。

コアの素材

コアはパドルの中身で、ハチの巣のような構造をしています。いま主流なのはポリプロピレンです。軽くて丈夫で、打球音も静かめです。

ほかにノーメックスやアルミを使ったものもありますが、古い世代の素材です。新しく買うなら、ポリプロピレンを選んでおけば外しません。

面の素材

ボールが当たる面の素材で、飛び方と回転のかかり方が変わります。

素材特徴
カーボンファイバー表面の摩擦が大きく、回転をかけやすい。いちばん多い
グラスファイバー弾きが強く、ボールが飛ぶ
グラファイト軽く仕上がる。扱いやすい
安いが重い。長く振ると疲れる

木製パドルは、最初の1本としては勧めにくいです。値段は魅力ですが、重さが300gを超えるものもあり、腕への負担が大きくなります。体験用に何本かそろえる場合を除けば、避けたほうが無難です。

グリップの太さ

グリップの太さの測り方(人差し指テスト) グリップを握った手を上から見た3つの図。指先と手のひらのあいだにできるすき間の大きさで太さを判断する。すき間が指1本より広ければ太すぎる。反対の手の人差し指がちょうど1本入るならちょうどよい。すき間がなく指先が手のひらに当たるなら細すぎる。成人向けのグリップは円周4から4.25インチ、およそ10.2から10.8センチが中心。迷ったら細めを選び、グリップテープを巻いて太さを調整する。 太すぎる NG すき間 すき間が指1本より広い ちょうどよい OK 人差し指 人差し指がちょうど1本入る 細すぎる NG すき間がなく指先が当たる ※ 反対の手の人差し指を、指先と手のひらのすき間に入れて確かめる。ちょうど1本入る太さが目安。 ※ 成人向けのグリップは、円周4〜4.25インチ(約10.2〜10.8cm)が中心。 ※ 迷ったら細めを選ぶ。グリップテープを巻けば太くできるが、細くはできない。

握ったときに、指先と手のひらのあいだにできるすき間で判断します。反対の手の人差し指がちょうど1本入るのが目安です。

成人向けのグリップは、円周4〜4.25インチ(約10.2〜10.8cm)が中心です。太すぎると手首を使いにくくなり、細すぎると握りしめてしまいます。

迷ったら細めを選んでください。グリップテープを巻けば太くできますが、細くはできません。

長さと形

グリップの長さは、両手バックハンドを使うなら5.5インチ(約14cm)以上あると握りやすくなります。片手だけで打つなら、短くても困りません。

面の形は、大きく2種類です。

  • 標準型 — 面が横に広い。スイートスポットが広く、当たりやすい
  • 細長型 — 縦に長い。遠くに届くが、面が狭いぶん当てにくい

どちらも長さと幅の合計は24インチ以内という制限の中に収まっています。最初は標準型のほうが、当たる面積が広くて続けやすいはずです。

公認パドルについて

USA Pickleball の公認を受けたパドルは、一覧が公開されています。大会に出る予定があるなら、そこに載っているものを選んでおくと安心です。

練習や交流試合では求められません。公認されていないパドルが「使ってはいけない」わけではなく、公式戦で使えないというだけです。

迷ったときの目安

ここまでの内容をひとつにまとめると、最初の1本はこうなります。

  • 重さは中間(約221〜227g)
  • 厚みは16mm
  • コアはポリプロピレン、面はカーボンファイバー
  • グリップは細めを選んでテープで調整
  • 形は標準型

これは「無難な組み合わせ」であって、正解ではありません。続けるうちに、もっと軽いほうがいい、もっと飛ぶほうがいい、という好みが出てきます。そのときに2本目を選べば十分です。

どこで買えるか

メーカーの直販サイト、スポーツ用品店、通販で買えます。国内でも取り扱いが増えています。

可能なら、買う前に一度握ってみてください。体験会やスクールで借りられることがあります。重さとグリップの太さは、実際に持たないと分かりません。

このページの情報の根拠

寸法と規格は、USA Pickleball の Equipment Standards Manual に基づいています。重さや厚みの目安は規格ではなく、市販品の傾向をまとめたものです。

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最終更新日:2026年08月24日

規格の出典:USA Pickleball Equipment Standards Manual